ポテトとサルバドーラ

海外文学の読書感想文

キューバ文学

『夜になるまえに』レイナルド・アレナス

ぼくは一度として自分を左翼とも右翼とも見なしたことがないし、日和見主義とか政治的にはこれこれといったようなラヴェルを貼られて分類されたくもない。ぼくはぼくの真実を言う。ちょうど人種差別に苦しんだユダヤ人、あるいは、ソ連の強制労働収容所にい…

『夜明け前のセレスティーノ』レイナルド・アレナス

満を持して『夜明け前のセレスティーノ』を読む。主人公と秘密の友達になって小さな部屋に二人だけでいるような時間だった。自然な身体のリズムに伴走してくるこの感じ、まったく素晴らしい作品だった。 夜明け前のセレスティーノ (文学の冒険シリーズ) 作者…