ポテトとサルバドーラ

海外文学の読書感想文

2023-01-01から1年間の記事一覧

『夜になるまえに』レイナルド・アレナス

ぼくは一度として自分を左翼とも右翼とも見なしたことがないし、日和見主義とか政治的にはこれこれといったようなラヴェルを貼られて分類されたくもない。ぼくはぼくの真実を言う。ちょうど人種差別に苦しんだユダヤ人、あるいは、ソ連の強制労働収容所にい…

『蜘蛛女のキス』マヌエル・プイグ、『モレルの発明』アドルフォ・ビオイ=カサーレス、『精霊たちの家』イサベル・アジェンデ

最近全然更新をしていなかったので、割と最近読んだ本の感想を3冊まとめて書こうと思う。意図した訳ではなかったが、気が付いたらラテンアメリカ文学ばかり読んでいた。 『蜘蛛女のキス』マヌエル・プイグ 蜘蛛女のキス (集英社文庫) 作者:マヌエル・プイグ …