ポテトとサルバドーラ

海外文学の読書感想文

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) 作者: スコットフィッツジェラルド,Francis Scott Fitzgerald,村上春樹 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2006/11/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 23人 クリック: 170回 この商品を含む…

『あまりにも騒がしい孤独』ボフミル・フラバル

昨年読んだ作品のなかで間違いなく五本の指に入る傑作だった。 あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2) 作者: ボフミル・フラバル,石川達夫 出版社/メーカー: 松籟社 発売日: 2007/12/14 メディア: 単行本 購入: 6人 クリック: 103回 この商品を含むブログ…

『ペスト』アルベール・カミュ

カミュの作品の感想を書くと思うと毎回憂鬱になる。この感動に自分の言葉が追いつくことは永遠にないだろうなと思うからだ。そして、物語に埋蔵された大事なことの10%だって自分は持ち帰ってこられなかったんだという無力感を感じるからだ。いつも大事な何…

『神々は渇く』アナトール・フランス

義憤というのは、人を酔わせて、どんな残虐行為でも平気で行わせてしまうという点で非常に危険なものである。 神々は渇く (岩波文庫 赤 543-3) 作者: アナトール・フランス,大塚幸男 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1977/05/16 メディア: 文庫 購入: 1人…

『心臓を貫かれて』マイケル・ギルモア

すごい話だった。毎晩、夜更かししながら読み進め、悲しみとやりきれなさに押しつぶされそうな夜を過ごした。 心臓を貫かれて 上 (文春文庫) 作者: マイケルギルモア,Mikal Gilmore,村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1999/10/08 メディア: 文庫 …