ポテトとサルバドーラ

海外文学の読書感想文

アイルランド文学

『青い野を歩く』クレア・キーガン

また素晴らしい本に出会ってしまった。 なんという繊細さ、なんという深み。 青い野を歩く (エクス・リブリス) 作者:クレア キーガン 白水社 Amazon アイルランドを舞台にした短編集。全ての作品に儚い情景の美しさと、どうしようもない現実を引き受けて生き…

『わたしの全てのわたしたち』サラ・クロッサン

最近、ご縁があって、ある書店の選書の仕事をしている。人生で初めて「テーマに沿って本を選ぶ」ということをしているのだが、この作業によって読書の幅がぐっと広がっていき、とてもわくわくしている。今回のテーマは「他者」。本を探すために書店の棚の前…