ポテトとサルバドーラ

海外文学の読書感想文

ノンフィクション

『冷血』トルーマン・カポーティ

感受性が高く、繊細な人間というのは、世の中に不可欠な存在である。他者の痛みに共感し、その傷にそっと手を当てることができる人間がいない世界は、弱肉強食の荒野である。この世界をせめて生きられるものに変えてくれる「芸術」を生み出すのも、多くの場…

『心臓を貫かれて』マイケル・ギルモア

すごい話だった。毎晩、夜更かししながら読み進め、悲しみとやりきれなさに押しつぶされそうな夜を過ごした。 心臓を貫かれて 上 (文春文庫) 作者: マイケルギルモア,Mikal Gilmore,村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1999/10/08 メディア: 文庫 …